繭 玉 抄
林田麻裕
君の鼻の形がとても好きだから五十年後もつまんでいいかな
大粒の雨の音だなあの人が会いたい人は誰なんだろう
矛と盾を売ってください君が売るのなら何でも買ってあげるわ
丸顔の私が四角い君に恋をした三角の人がいつか出てくる
毎日毎日同じ時間にお腹鳴る読書するけど動物なんだ
繋がる五七五⑭
おーたえつこ 消しゴム版画 辻 水音
服部土芳は、芭蕉の言葉として、
「発句の事は行きて帰る心の味なり」
「歌仙は三十六歩なり。一歩もあとに帰る心なし」
と、書き残しています。
と、いうわけで、次、蕪村と弟子の几董の二人で巻いた歌仙を見てみましょう。
牡丹散て打かさなりぬ二三片 蕪村
よく知られているこの句が、連句の発句です。脇句、第三は、
卯月廿日のあり明のかげ 几董(高井きとう 蕪村門下)
すはぶきて翁や門をひらくらん ゝ
穏やかな付けですね。蕪村の絵みたいな。
終わりのほう、結句まで。
鳶も鴉もあちら向きいる 蕪村
祟りなす田中の小社神さびて 几董
既に玄番か公事も屓色 蕪村
花にうとき身に旅籠屋の飯と汁 ゝ
まだ暮れやらぬ春のともし火 几董
芭蕉たちのものと違って、古今和歌集とかそういうものをあまり感じさせません。私がわ
かってないだけかもしれませんが。でも、和歌的な言葉は少ないような。
すみません、今読んでいる岩波文庫の「蕪村七部集」なんですが、解説や注釈というもの
が付いていないので、詳しいことがわかりません。
でも、なんか、昔の連歌よりそのまま素直に読める気がします。祟りのある田舎の小さい
神社とか、公事(昔の裁判)に役人の贔屓があるとか、何か物語性を感じます。
もうひとつ春の連句。発句は超有名句。
菜の花や月は東に日は西に 蕪村
山もと遠く鷺かすみ行 樗良
(三浦ちょら 伊勢の人 蕪村の盟友)
わたし舟酒債貧しく春暮れて 几董
御国替えとはあらぬそらごと 蕪村
脇差を拵へたればはや倦し 樗良
蓑着て出る雪のあけぼの 几董
(中略)
尺八の稽古くるりと並び居て 樗良
賊とらへよと公のふれ 几董
早稲刈て晩稲も得たる心かな 蕪村
天気の続くあふみ路の秋 樗良
(中略)
翌ははや普陀落山を立ち出ん 蕪村
豆腐に飽て喰ふものもなく 樗良
なんか、場面が見えますよね。輪になって尺八のお稽古。そこから、賊を取り囲む御用だ
御用だ!の人々。お天気続きのめでたい豊作。豆腐しかなくてすねてる可笑しさ。
蕪村の連句を眺めていると、なんとなく、葉室麟の時代小説が思い浮かんできます。
今、図らずも「読む」じゃなくて「眺める」と書きましたが、蕪村の連句は、やっぱり絵
みたいです。まあ、注釈がないので、読めなかったということもあるな。(笑) なんとなく
読めたところだけ、ここに書き抜いたわけですしね。
あ!そういえば、葉室麟に「恋しぐれ」という、蕪村を主人公にした連作集があります!
季湖さん家のお寿司
写真 季湖
手巻き寿司、ちらし寿司、洋風ちらし、いなり寿司、焼き鯖寿司、てまり寿司、細巻き寿司韓国キンパ、たけのこ寿司、サーモンの箱寿司、、、、(順不同^^;)
極めつけは最後の画像、みーちゃん寿司。飼い猫みーちゃんがお星になった年の七夕に、みーちゃんを模し
て作ったお寿司です。
わが家の女子、寿司好きどんだけ~~(≧∇≦)
上の文章と共に送られてきたお寿司の写真を載せます。
適当にピックアップしてください。との事でしたが、選べないのですべて載せます。
先ずはちらし寿司と巻き寿司。
次は手まり寿司といなり寿司
盛り付けの綺麗なこと。
つぎは手巻き寿司と焼鯖寿司と箱寿司色々。
最後は大盛り寿司。どんだけ食べるの?
アップしていたらお腹が空いてきた。いやもうお腹いっぱい。
最後は ミーちゃん寿司です。
ミーちゃん、今も季湖さんたちのこと見ているかな。